知っておきたい!物忘れが激しい原因、病気の対策と改善法

あなたは物忘れが激しいと感じていませんか?実は10代、20代、30代、40代、50代、60代、70代それぞれの年代で症状や原因が違います。それぞれの年代ごとの病気、症状、改善、対策法を体験談を元にまとめました。早速チェックしてみては?

70代の父が物忘れが激しい!ちょっとした症状から血管性認知症へ

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物忘れが激しい70代の父。

父は65歳で退職し、現在は無職です。

日常生活においてあらゆるレベルでの会話が成立しない時が頻繁に起こり始めたため、認知症を疑っています。

現在の家族構成は妻と娘との3人暮らし。

訪問介護の介入はまだありませんが、もう要介護認定を受けて要介護1になっています。

通常の会話においては全く問題なく、会話がしっかりしていたので介護認定を受けても問題ないと判断されました。

ただ毎日の食事や排泄、入浴したかを忘れ始め、認知症を疑うようになったのです。私の父の原因、症状は?

 70代の父の認知症を疑った症状とは?

最初に物忘れが気になりだしたのは、父が60歳代に入ってからでした。

軽い頼みごとを忘れてしまうようになり、それが日常茶飯事になりました。

「郵便局に振り込みに行って」と言われたのを3日過ぎて思い出したり、電話を受けた事を伝言し忘れるなどと軽い症状から始まりました。

 

ただ歳をとると誰でもある症状ですし、日常生活は問題なかったので特に気にする事なく、10年程はそのままの生活が続いていました。

 

ところが70歳近くになると物忘れ激しい状態となり、時には通院日を忘れてしまうようなことも症状もでだしたのです。持病の高血圧の薬は飲んだかどうかすら思い出せない日もありました。

 

原因は二度にわたる脳梗塞にあるだろうという事は分かっていました。しかしあまりにも急激な変化に、私は父が通院している脳外科の先生に物忘れが激しいと相談する事にしました。

 

通院も10年を超えていましたし、最近は問診と投薬以外は特に検査はしていないと父が言っていたのも気になりました。脳梗塞の後遺症か認知症かの判断がとても難しい年頃になってきていましたから、別の病院で脳の検査を受ける事も視野に入れておかないといけないなと思いました。

 

父は普通の会話が出来るので、認知症では無いと言い張って検査を嫌がりました。それならば脳梗塞の後遺症を疑う方向で別の病院で検査を受けましょうねと諭し、病院を探して脳のCT検査を受けました。

 

脳幹の近くに小さな血栓もみつかり、かなり脳が萎縮しているとの診断でした。

 

その先生によれば、脳梗塞による血管性認知症と脳萎縮に伴う記憶障害の進行が原因と言われました。そして症状が改善する事は難しいとも診断されてしまいました。

 

これからはなるべく進行を遅らせるような治療を行うことが重要とのことで引き続きの高血圧などの治療を続けるように指導されました。

認知症と診断された治療と現在

現在父は、かかりつけの脳外科の先生には血圧の薬を投薬して貰う為に通院を続けています。

血圧をコントロールする事によって、更なる脳梗塞を予防するより他は無いだろうと言うのが現在のところの治療法でしか無いのです。

 

そこで、私は父が服用する血圧の薬を朝昼晩の小分けにし、壁掛けのカレンダーポケットに1日分ずつ分けて入れて、減って居ない時は声をかける様にしました。

 

食事が終わると、今日は何時に食事が終わりましたとホワイトボードに記入し、食べたかどうかすら思い出せ無い時はそこに献立の内容も書いて示して、次の食事まで待つ様に諭します。

 

後は血行が良くなる様に日中の涼しい時間帯に散歩をする様になりました。母がまだ介護が出来る体力があるのが幸いで、散歩を一緒にしてくれています。

 

父も気持ちが安定していると、食事や入浴などの回数も思い出せる日がありますので、本人も積極的にホワイトボードのチェックをしたり、薬の回数をチェックしたりしています。

 

更に認知症の症状が進行した時には、入院措置になるかも知れないと宣告はされています。

 

ただできるだけ家で過ごせるように少しずつ家庭でも出来るリハビリは無いかと書籍を読んだり、地域のコミュニティに参加してご近所さんとの会話を増やしたりしながら今は様子を見ている段階です。

 

今はどこも高齢化の波には逆らえません。

やはりご近所さんも同じ様な物忘れで要介護認定を受けた家族がいました。だからお互いに情報交換をしながら地域が一丸となって見守り体制をしっかりしていくこともやはり必要な事だなと痛感しています。

 

今、徘徊や行方不明など、家族の目の届かない隙間の事故が発生するニュースを良く聞きます。地域のコミュニティに現在の症状や具体的な例を話しておくだけでもかなりの予防になると思っています。

 

これからどんどん進行していってします認知症。

 

父の場合には物忘れが激しい状態になるまで様子を見てしまいました。ちょっとした物忘れがでた時には早めに受診することが改善に繋がるような気がします。